外国の方が日本で働いたり起業したりする場合には、銀行の口座が必要になってきます。日本人であれば、銀行口座の開設には本人確認書類があればすぐに作ることができますが、外国の方の場合にはほかの書類も必要になってきます。
日本で銀行口座を作りたいと思ったときに、スムーズに手続きするために、銀行口座を作る方法について説明します。
1.銀行口座でできること
日本で会社を設立して起業しようと思った場合には、必ず銀行口座が必要になってきますが、そのほかにも日本で活動するためには、銀行口座があるととても便利です。
日本の企業で働く場合には、給料は銀行口座に振り込まれることが多いですし、家賃の支払い、公共料金の支払い、そのほかのいろいろな支払いも銀行口座を利用することが多いのです。
日本では、現金を銀行口座から出金したり入金するためのATMもたくさんあり、ほとんどのコンビニに設置してあります。たくさん現金を持ち歩くのは危険ですので、ほとんどの人は、銀行口座やATMを利用して必要な現金だけを持ち歩いています。また入出金記録や振り込みなどは、インターネットやスマホでも行うことができます。
2.外国人が日本で銀行口座を作るための条件
外国人の方は、日本に90日以内の短期滞在をしているだけでは、銀行口座の作ることができません。また長期滞在ビザを持っていても、日本に滞在している期間が6か月より少ない場合には、銀行口座を作ることができません。
3.外国人が日本の銀行口座を作るために必要な書類
銀行によってちがうこともありますが、ほとんどの銀行で口座を作るためには、身分証明書や現在の住所を証明する書類が必要になります。
外国人の場合には、在留カード、パスポート、住民票が必要になります。特別永住者証明書や運転免許証などがあれば、持参しましょう。
銀行によってはサインだけでよいこともありますが、多くの銀行では印鑑が必要になりますので、印鑑も持参します。
また、連絡先の電話番号が必要になります。この電話番号は携帯電話の番号でも大丈夫です。
4.日本で銀行口座を作るにはどの銀行がよいか
日本には、たくさんの銀行があります。給料振り込みや公共料金の支払いなどに銀行口座を使う場合には、指定の銀行がある場合がありますので、指定の銀行を選びます。
日本全国にある大きな銀行は、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行があります。郵便局にあるゆうちょ銀行は、日本の滞在期間が6か月未満でも口座を作って入出金をすることはできますが、6か月をすぎるまでは振り込みなどをすることはできません。
そのほかに、自分の住んでいる地域で大きく活動をしている地方銀行、信用金庫などもあります。起業する場合には、地域に密着した支援を受けることができることもありますので、地方銀行や信用金庫もよいと思います。