- 2017-2-7
- 会社の作り方
- 海外の方が起業するときに日本を選ぶ理由 はコメントを受け付けていません。
海外の人が日本で起業するケースが増えてきています。日本は高齢化社会に入りつつありますし、政府の政策にもかかわらず、個人消費や企業の設備投資も思ったようにのびませんでした。このような現状にある日本で、海外の方が起業しようと思うのはいったいなぜなのでしょうか。
1.外国人の会社設立がしやすくなりました
日本で海外の方が起業しようするときには、「経営・管理」の在留資格が必要になってきます。平成27年4月から、在留資格の要件が大きく変わり、外国人が日本で起業するために会社を設立しやすくなりました。
たとえば、経営・管理ビザを持っていることで、銀行口座開設の申し込みができるようになりました。また、代表者が日本に住所を持っていない場合でも、法人を設立することができるようになりました。ただし実際には、日本で起業するための協力者がいるほうが、手続きなどをスムーズにすすめることができるようです。
大きく在留資格をとるために必要な条件が変更されたのは、日本経済を活性するために、外国の方が日本で起業しやすくするためです。
2.日本経済がよい方向にむかっているという期待
日本は、バブル崩壊によって20年ほどの長いデフレ状態が続き、経済状態がよくありませんでした。しかし、近年、安倍内閣によるアベノミクスとよばれる経済政策によって、経済は徐々に上向きつつあると考えられています。思うような効果が得られていないときもありますが、今後も、金融緩和、税制改正、財政政策などの政策がとられ続けると期待されています。
また、2020年には東京オリンピックが予定されており、大きな経済効果が期待されています。
3.日本の安定した治安や整備されたインフラ
日本で海外の方が起業しやすい理由として、ほかの海外の国よりも治安がいいということがあげられます。また、日本人の性格も真面目な人が多く、従業員を雇ったり取引をするときに、安心して行うことができ、ビジネス活動がしやすいということがあげられます。
また起業して事業活動を行うときに、交通や物流のインフラが整備されているので、効率よく事業を行っていくことができます。
4.日本市場のもつ潜在的な可能性
日本は、長い不況を経て、現在は経済が徐々に上向いてきている状態であるといわれていますが、経済的に豊かであるかどうかの指標ともなるGDPでみると、世界で3位に位置しています。都市別でみると、東京は世界で1位です。日本の人口は約1億2千万人で、世界からみると10位になります。
GDPからみても人口からみても、日本は世界の中で大きな市場であり、たくさんのビジネスチャンスが生まれる国だといえます。経済力豊かな島国で、1億2千万人という一定の市場があるという日本の特殊性は、外国人の方がビジネスチャンスを求めて起業しようと思う、大きな理由になっています。
5.まとめ
海外の方が日本で起業したい理由にはいろいろな理由があります。日本では、海外の方が日本で活動しやすいように法律の整備などが行われています。海外の方が日本で起業するケースが増えていけば、さらに日本経済によい影響をもたらし、日本が活性化していきます。海外の方が日本で活躍されることを願っています。